2014/05/05

腰痛、股関節痛の予防3

体幹固定のための「コアスクイーズ」

体幹を固定するための要が「コアスクイーズ」という方法です。

コアスクイーズには体幹固定という表面的な言葉では表現できないことも含まれています。

古くから「(はら)という言葉が使われています。

体調の悪い人や弱い人を「肚に力がない」、などと言いますし、武道や行動で集中力や、もう一歩力を出したい時など「ケツの穴を締めろ」、「下っ腹に力を入れろ」などといいます。

また「腰が抜ける」というのは下腹や肛門の力が抜けることでからだの芯を失い、全身がグズグズに崩れることです。そこには不安や恐怖など精神面も表現されています。

逆に、この部分に力があれば、からだに中心ができ、集中力や底力が湧いてくるし、精神的にも安定、充実した状態と考えて良いでしょう。

コアスクイーズは使われずに放置された筋肉にスイッチを入れ、中心感覚を高め、からだをニュートラルな状態にリセットするスタート地点です。


やってみようコアスクイーズ!
①足を肩幅に開き足底を平行に置く

②下っ腹をひっこめ、尾てい骨を地球の中心に向ける(決して腰をそらせないでください)

③ おしりの穴をしめて、もちあげる

②③で一つの動きになりますが最初は分けるとわかりやすいでしょう。

「やり続ける」ことが大事です。

骨盤内、骨盤周囲の筋肉を多用し、垂れ下がった内臓ごと下腹を引き上げますので、骨盤内が活性化され、「肚」の感覚がわかるようになります。

ポイントは呼吸を止めたり、いきんだりしないことです。

風船がしぼむように息を吐ききったとき、しっかりと下腹を引っ込め、肛門を引き上げます。

4~5呼吸でかなりの運動量になるでしょう。

コツがつかめたら呼吸は関係なく、いつでもできるように慣らします。



この動作により、テニス、ゴルフなどで大きな負担がかかる腰背部の筋肉をリラックスさせ、必要な時に強い力を発揮できるように維持しつつ、安全で疲労が少ない身体をつくる基礎ができます。

また、体幹を固定できるということは、しっかりと体重が乗った状態で股関節を使うことになり、股関節にとっても、骨盤・腰椎にとっても、理想的な状態ができるのです。




                             東京ニュートラル指圧(バンガロール)山下洋平

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